(新年プチ法話)「禍福は糾える縄の如し」「開運の秘訣」令和三年正月法話
- 2021/01/21
- 法話
「禍福は糾える縄の如し」「開運の秘訣」令和三年正月法話
あけましておめでとうございます。
さて、昨年はコロナ禍の影響により不自由、不便が多かった一年になったことだと思います。
以前は当たり前のようにできていたことができなくなり、思うようにいかないことも増え不満も募ったかもしれません。当たり前のありがたさを知る一年であったように思います。
勿論、中には自粛期間や空いた時間を活用されて新しいことを始められた方や今まで気にはなっていたけれども、できてなかったことに取り組まれた方もあるでしょう。前向きに過ごされるのはとても素晴らしいことだと思います。
幸いなことに金剛寺も本堂に新しい強力なエアコンをつけて頂いたり、礼盤や須弥壇の上の幕などお寺の仏具什物備品を綺麗にして頂いたり、納骨堂を塗り直して頂いたり、境内地や隣接地の木を沢山切って頂いたりしてあちこちが綺麗になり環境を整えて頂きました。ありがたいことです。
本尊浪切不動明王様やお大師様のご加護は勿論のこと、皆様の御協力あってのことと感謝しております。
さて今回はお正月らしく皆様に開運の秘訣をお伝えします
その前に、御存じのとおり本年は令和三年。
今年の干支は辛丑(かのとうし)。納音は昨年に続き壁上土。
壁上土は他と隔てる相、助力を得難い相。
好転させるためには調和が鍵。
昨年の頭には気づきませんでしたがコロナ禍の世相を暗喩していたのかもしれません。
十干の辛は新、新しいもの、進取に繋がる
十二支の丑は忍耐、沈着、穏やかさ
避けるべきは極端な言動
何かしらのヒントになれば幸いです。
また、開運の秘訣を簡潔に申します。
それは「不を取り除くこと」です。
不とは不信、不満、不安等のことです。不が負を呼びます。不を取り除いていけば災いは小さくなり、或いは禍転じて福と為す道も見えてくると思います。禍福は糾える縄の如し(かふくはあざなえるなわのごとし)、禍福倚伏(かふくいふく)とも言います。
「禍と福、災いと幸せは交互にくる。それはまるで二本の紐が編まれた縄のようだ」という意味です。
それらが言わんとしているところは福と禍は表裏一体ということです。だからこそ不を取り除けば少しずつ好転していきます。
この記事を最後まで読まれた皆様は今、不を取り除くキッカケ、因、種を得られました。
この因、種を皆さんの日常の過ごし方という縁をもって今年をより善くするという果を得られますようにお祈り申し上げます。
南無大師遍照金剛 合掌